【大江戸りびんぐでっど】【野田版 鼠小僧】＠十二月大歌舞伎

おいらが幕見で観たのはこの４演目デス(*'∀')ﾉ
鑑賞からだいぶ日が経ってしまった上に、ココを読んで下さってる層の大半は歌舞伎に興味はないかなぁ...って思いますが〜(汗)、観たからには書いちゃいますよぉーー

http://www.kabuki-bito.jp/schedule/

【昼の部】
三、新古演劇十種の内 身替座禅 (みがわりざぜん)
　　山蔭右京………勘三郎
　　奥方玉の井……三津五郎
　　太郎冠者………染五郎

四、大江戸りびんぐでっど (おおえどりびんぐでっど)
　　宮藤官九郎 作・演出
　　染五郎 ／ 七之助 ／ 扇雀 ／ 勘三郎　他

【夜の部】
二、雪傾城 (ゆきけいせい)
　　傾城…芝翫
　　勘太郎 ／ 七之助 ／ 児太郎 ／ 国生 ／ 宗生 ／ 宜生

三、野田版 鼠小僧 (のだばんねずみこぞう)
　　野田秀樹 作・演出
　　棺桶屋三太……勘三郎　　　お高………………福助
　　與吉……………橋之助　　　大岡妻りよ………孝太郎
　　稲葉幸蔵………染五郎　　　目明しの清吉……勘太郎
　　おしな…………七之助　　　番頭藤太郎………彌十郎
　　おらん…………扇雀　　　　大岡忠相…………三津五郎

『身替座禅』と『雪傾城』がそれぞれ600円、『大江戸りびんぐでっど』と『野田版 鼠小僧』が1,200円づつってことで、幕見４演目合計で3,600円でした〜(^_^)V　安っ!!!
早めに並んだので、４階だけど(幕見は全て４階)ちゃんと座席に座れましたよ〜(´∇｀*)v
歌舞伎座の４階って舞台がそんなに遠くないからお得デス　花道は見えないんだけど。
平日昼間にもかかわらず、クドカンの『大江戸りびんぐでっど』は立ち見でギッシリだったなぁ〜。

『身替座禅』は元が狂言で笑えるお話。様式やセットや衣装の美しさはまさに歌舞伎なんだけど、内容はコメディーだった。浮気者のの殿様と強烈な奥方のせめぎ合いにウケました。
奥方役の三津五郎サイコー　勘三郎もさすがでしたわ。イヤホンガイドで解説を聞きながらの観賞だったので、ストーリーもよく理解できました
　

『大江戸りびんぐでっど』は、、、うーん、何と言ったらいいのか、、歌舞伎である必要があるのか謎だった（爆）変な着ぐるみで出てきたり、「大人計画」や「新感線」みたいな感じかなぁ。
前半はそれなりに面白かったけど、中盤から眠かったんだよね〜(´▽｀;)

でもクドカン・テイスト満載で、「タイドラ」の落語の部分の時代劇を思い出して、おいら的にはほくそ笑んだ箇所もあった。。だっていきなり舞台が芝浜(^３^)☆　お次は品川とか遊郭とか出てきて、品川心中と三枚起請を彷佛とさせる内容もあったり(*≧艸≦)!!!
ハケンの問題をパロてったり、そこは時代を切り取るクドカンなんですよ。
なのに、盛り込み過ぎて伝わらない感じっていうか、いまいちキレが悪い気がした。

ゾンビのダンスがマイケル・ジャクソンのスリラーへのオマージュ（爆）だったなぁ。
ゾンビ集団の特殊メイクや被り物はかなりグロかったぞ〜((ﾟдﾟ;))
歌舞伎通の奥様方にとって、この方向のグロや下品はアリだったんでしょうか？？（笑）
勘三郎さんはこういう冒険がお好きみたいだし、歌舞伎も古典に胡座をかいてはいけないと思うから斬新な新作は必要だと思う。。ぶっ壊したいのは分かるんだけど消化不良に感じたなぁ。

夜の部はイヤホンガイド無しだったんで、『雪傾城』は意味がよく把握できないまま終了〜。踊りメインだし、30分ほどの短い演目なので分からなくても問題ないんですが。。
国生、宗生、宜生という３人の子役は、橋之助と三田寛子さんの子供達なんだそうです。

『野田版 鼠小僧』は、再演だけあって、安定した面白さでしたねぇ。
クドカンと野田さん脚本の歌舞伎は両方とも現代の口語調なので、普通の演劇を観る感覚で鑑賞できるんで、素人には助かりますわ〜(*´ω`)ﾉ
歌舞伎座の舞台装置や歌舞伎の良さを取り入れた時代劇って感じかな。。
けっこうアドリブが出てた気がする（笑）　再演の余裕かしら？
野田さんの台詞は駄洒落（おやじギャグ）が大過ぎっ（爆）とも思ったけど、、寒くならない程度のさじ加減だからまぁアリです（笑）悪いやつが主人公ってのもいいねぇ。
クリスマス・シーズンにぴったりの演目でしたわ〜(･∀･)ﾉ
ここでも大岡忠相役の三津五郎さんが良かったなぁ。三津五郎さん、好きかも〜

今回、４演目中３つがコメディーでした（笑）
なんかもっと退廃的なやつとか、ひたすら美しいやつも観たかったような。。