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毎日の「うれしい たのしい」を、勝手におすそわけ♪
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通勤電車の中で小説を読むことが多いんですが(i-Podで音楽を聴いてることも多いけど)、久々にスッゲー面白かったので、紹介しちゃいま〜す

 
少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して——。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは? 組織の規律とは? 個人の尊厳とは? そして家族の絆とは? 葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。

実はこの本、友人が「おもしろいから読んで」とプレゼントしてくれた本。
その友人が読んだ後でくれた物なので、書店のブックカバーがかかってて、帯や裏表紙の解説も読まないまま、何の先入観もなく読んだのよ。
だもんで、内容が予想外のハードさで、最初はビックリしたなぁ。
(いきなり食うか食われるかの大飢饉のウクライナが舞台だったので)
でも、翻訳物でたまにある読みにくさは皆無で、めっちゃ入り込みやすい文体で、ぐいぐいと物語の世界に」惹き込まれてしまった。

スターリン政権下、共産主義による恐怖政治の中のソ連が舞台。
国家の意向に逆らう=「死」という、非情な世界。
このソ連社会の描写がもう凄くて凄くて、恐ろしいったらないΣ(T□T)
国家保安省のエリート捜査官で、ためらいもなく粛清に荷担してきた主人公レオ/デミトフが、ふとしたことで陥れられエリートから転落します。
その中で、社会の矛盾や人間性に目覚めて行く物語ですが、そこに猟奇殺人事件も絡んでミステリー小説としても進行していきます。
さらに、レオの隠された過去も絡んでくるんですよね。
いやぁもうハラハラの連続。重厚でありながらエンターテイメント性も満載。
夫婦の厳しすぎる関係にもハラハラ、、そしてラスト近くの妻の本音の吐露の部分で、おいらは泣いたよ。なんだよぉぉもう〜〜、この絆(ノд<。)゜。
これは主人公の成長物語であり、国家・国民の成長物語でもあり、人間ドラマとしてもミステリーとしても上級でしたわ。

しかしこの作家、トム・ロブ・スミスってまだ20代で、これが処女作だって。
・・・マジっすか (゜ロ゜)
信じられない老獪っぷり。映画やテレビドラマの脚本はやってたらしいけど。。
これは面白〜〜い と思ったらリドリー・スコットで映画化ですかo(゜◇゜o)
映画も観たいですぅ(>_<)
レオとその美しい妻ライーサの配役も気になりますが、レオを陥れた狡猾な副官ワーシリー(美形)の憎たらしさが役として絶対美味しいよ〜( ´艸`)

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みわわん(miwawan)
性別:
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趣味:
観る、読む、聴く、描く、書く。
自己紹介:
好奇心のおもむくままにチャラチャラと趣味中心に暮らしつつも、実は現実派。。
エンタメ(映画&舞台&ライブ&ドラマ(長瀬クン出演作品限定(笑))、アート、小説、歴史、旅行、遺跡、ファッション、長瀬智也、羽生結弦、フィギュアスケート、Adam Cooper、英国 etc...美しく奥深いものを愛して止まず!!!
現在、東京近郊でひとり暮らしを満喫中。ひとり最高〜(*´ー`)♪
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